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NO. 00020009 DATE 2024 03 28

巫女 の読書会ページ

巫女(9784003275726)

巫女

著者:Lagerkvist,Pär,1891-1974 山下,泰文,1944-

出版社:岩波書店 (200212)

ISBN-10:4003275721

ISBN-13:9784003275726

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気になるフレーズの投稿一覧

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P.49 の気になるフレーズ

そう、わしの両親はとても信仰心が篤かった。でも、両親にとっての神は泉や木や神聖な杜であって、あの神殿に祀られたあの方ではなかった。

総コメント数:1 投稿日時:2019-12-25 06:37:00

P.50 の気になるフレーズ

父は口の重い物静かな人で、あの優しい、でも、いつもちょっぴり悲し気な目つきと、大きな、がさがさした手を今も覚えておる。手の平がが老松の樹皮のようで、握られると、大きな安心感が伝わってきたわい。

総コメント数:1 投稿日時:2019-12-25 06:45:27

P.59 の気になるフレーズ

ただの地下の岩室のようじゃ。変な臭いがそこら中に充満している。甘い匂いと息の詰まるような悪臭の入り混じった、吐き気を催すような臭いで、どうやら岩の割れ目から立ち込めて来るみたいじゃった。

総コメント数:2 投稿日時:2019-11-26 18:33:02

P.63 の気になるフレーズ

またわしには分かっておったわい、連中が神のために生きているんではなくて、その神の神殿のために生きておる、連中が愛しているのは神殿じゃ、神様じゃない、世間での神殿の威光と評判じゃということがのう。

総コメント数:4 投稿日時:2019-11-26 18:42:55

P.76 の気になるフレーズ

大体、老女は誰のことも本当に良くは言わなんだが、およそ人の欠点には鋭い目を持っておったわい。なんせ、若くて、経験もなかったもんだから、わしが老女を通して抱いた世界像はいびつで、ひん曲がっておった。(中略)わしらは、真実なんていう知識を、こんな風に、本来一番信じていない者から知らされ、一番きらっているものに無意識に引きずりまわされるもんじゃ。

総コメント数:1 投稿日時:2019-11-27 18:32:41

P.98 の気になるフレーズ

この人は誰よりも神殿を愛し敬っておった。神殿はこの人の命じゃった。でも、神様のことも愛しておった、儀式ばった仕方でもなく、神を喧伝するわけでもなかったが。

総コメント数:1 投稿日時:2019-12-26 06:56:12

P.109 の気になるフレーズ

 人の顔に見られる安らぎが叱責に感じられることがあるなんて妙なことかもしれんが、事実そうじゃった。自分がそんな安らぎを持っていないこと、自分の内に安らぎを感じることができないことでわしは自分を責めた。

総コメント数:3 投稿日時:2019-11-27 18:23:05

P.110 の気になるフレーズ

わしが離れられなかった、自分を引き離すことができなんだあの大祭、あの荒々しさ、あの恍惚、あの神憑り――人間の顔に浮かんだこの平安に比べたら、この平安をもつことに比べたら、あれは一体何だったんじゃ?

総コメント数:1 投稿日時:2019-12-27 06:23:55

P.114 の気になるフレーズ

こんな風にしてわしらの生活は過ぎて行った。春が深まり、谷間のわしらのところは、そして、この大きな深い谷中が、そりゃ美しかった。

総コメント数:1 投稿日時:2020-01-04 07:30:29

P.133 の気になるフレーズ

あの最初のとき以来、わしがあんな情熱であの人を抱いたことはなかったように思う。あの人への愛はかつてないほど熱く、感謝に満ちておった。そして、それをあの人に示したかった。

総コメント数:1 投稿日時:2020-01-04 07:43:17

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