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NO. 00020474 DATE 2024 04 23

巫女 の読書会ページ

巫女(9784003275726)

巫女

著者:Lagerkvist,Pär,1891-1974 山下,泰文,1944-

出版社:岩波書店 (200212)

ISBN-10:4003275721

ISBN-13:9784003275726

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P.212の気になるフレーズ

「それに、わしが理解しておる限りでは、あの方は悪でも善でも、光でも闇でもあるし、無意味であるかと思えば、わしらには皆目理解できんが、思い煩うべき意味にも満ちてもおられる。解かれるために存在するんじゃなくて、存在するために存在する謎じゃよ。(中略)
 一番分からんのはあの方が、穀物の穂を数本置きに行くと、それで安心でき、平和で満ちたりた気持ちになれる小さな芝土の祭壇なんぞにもなれることじゃ。

総コメント数:3 投稿日時:2019-12-13 11:26:20

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気になるフレーズへのコメント

1

存在するために存在する

神や宗教というものが端的に表されているフレーズだな。と思いました。そして、この作品のテーマの核になっているフレーズだとも思います。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-12-13 11:26:20

2

神様のイメージ

神様というと、「善」「光」というイメージだったのですが、
ここでは「善悪」「光闇」どちらでもある、中立な存在なんですね。
超自然というか、すべてを内包するというか。
「存在するために存在する」という表現は的を射た表現かもしれません。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-12-14 07:50:20

3

神は宿る

「小さな芝土の祭壇なんぞにもなれる」というフレーズから、
いろいろなモノに神は宿るという考え方は一神教でも多神教でも同じなんだなと
改めて思いました。
ただ、一神教の場合は「同じ神さまがいろいろなモノに宿る」
多神教の場合は「いろいろなモノそれぞれに違う神様が宿る」
という考えになるのかなと思いました。

投稿者:goodbook 投稿日時:2020-01-05 07:38:56