自宅で参加できる読書会
NO. 00033286 DATE 2024 04 25

ボヴァリー夫人 の読書会ページ

ボヴァリー夫人(9784102085011)

ボヴァリー夫人

著者:フローベール 生島,遼一

出版社:新潮社 (199705)

ISBN-10:4102085017

ISBN-13:9784102085011

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P.360 の気になるフレーズ

なにはともあれ、彼女は幸福ではなかった。これまで一度も幸福ではなかった。人生のこの不満はどこからくる? たよりにしているものがまたたくまに虫ばまれるのはなぜ?……しかし、もしもどこかにしっかりした美しい人がいたら、熱情と上品さとにみちた雄々しい気象、天使の姿にやどる詩人の心、天空にむかって哀調おびた祝婚歌をかなでる青銅弦の竪琴に似た心、そういうものがあったら、どうしてそれにめぐりあえぬことがある? いや、とうていだめなこと!わざわざ捜しもとめるねうちのあるものはなに一つありはしない。みんな偽だ。どの微笑にも倦怠のあくびがかくされている。どのよろこびにも呪いが、どの快楽にも嫌悪がかくされている。もっともいい接吻ですら、もっと大きな逸楽へのみたされぬ欲望を唇にのこすばかり。

総コメント数:1 投稿日時:2018-12-27 05:49:36

P.398 の気になるフレーズ

金の無心は、恋を襲う嵐のうちでいちばん冷たく、根こそぎにする力をもつものだ。

総コメント数:1 投稿日時:2019-01-04 05:21:43

P.438 の気になるフレーズ

ちょうどその時刻に、眠っていない者がも一人いた。
樅林の中の墓穴の上で、一人の少年がひざまずいて泣いていた。すすり泣きにむせぶ胸が、月光よりやさしい、闇より深く底知れぬ別離の情にしめつけれらて、暗がりのなかに苦しげに息づいていた。

総コメント数:1 投稿日時:2019-01-04 05:29:54

P.440 の気になるフレーズ

だれもがエマを好きだったにちがいない、とシャルルは考えた。男はみんなエマに思いをよせていたのだ。こう思うとなき妻がいっそう美しく見えた。

総コメント数:1 投稿日時:2019-01-04 05:34:52

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