さよならまでの読書会 : 本を愛した母が遺した「最後の言葉」 の読書会ページ
さよならまでの読書会 : 本を愛した母が遺した「最後の言葉」 著者:Schwalbe,Will 高橋,知子,英米文学翻訳家 出版社:早川書房 (201307) ISBN-10:4152093900 ISBN-13:9784152093905
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意見、感想、コメントなど
P.105の気になるフレーズ
読んでいるページには、訪問した難民キャンプから持ち帰ったものだろう、色鮮やかで刺繡がほどこされた栞がはさまれていた。
この小さな本は装丁からして癒される。母の本は三人、四人ではなくとも、確実に誰か一人の手は経ており、その点を母は気に入っていたようだ。百年以上ものあいだ、人びとに知恵と安らぎをあたえつづけている本で、母の本は七十三年間、そういった働きをしていた。母が生まれた年に発行された版だ。誰かがページを繰り、栞をはさみ、持ち歩いていた。その人たちの希望や不安の痕跡が、それとなく本のなかに残っていると考えるのは突飛だろうか?
総コメント数:1 投稿日時:2019-08-09 05:41:11
気になるフレーズへのコメント
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本の歴史 このように、本の歴史を好きになる感じ、いいですね。 投稿者:goodbook 投稿日時:2019-08-09 05:41:11 |