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NO. 00022864 DATE 2024 04 25

逆さに吊るされた男 の読書会ページ

逆さに吊るされた男(9784309024820)

逆さに吊るされた男

著者:田口,ランディ,1959-

出版社:河出書房新社 (201711)

ISBN-10:4309024823

ISBN-13:9784309024820

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気になるフレーズの投稿一覧

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P.7 の気になるフレーズ

傍聴記を依頼してきた新聞記者も、サリン事件当時はまだ中学生だったとか。

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-09 05:31:44

P.7 の気になるフレーズ

私は、二〇〇八年にYの死刑が確定してから、東京拘置所に公認された外部交流者としてYとの交流を続けている。社会から見れば、かなり加害者寄りの人間。その私に記事を書かせようというのだから、世相はずいぶん変わった。九五年当時は、オウム真理教を擁護しただけで社会的制裁を受けたのだから。

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-09 05:35:06

P.18 の気になるフレーズ

「オウムの人たちは、善人が多いよ」
というMさんの言葉も、「心に闇を抱えた人が多いよ」と自動的に変換されて聴こえてくる。

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-09 05:39:02

P.22 の気になるフレーズ

死刑囚とはいえ、八人もの人間を殺して『小さな恋のものがたり』の世界に浸っていていいの?被害にあった人たちは、今だってそれどころじゃないのに。

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-10 05:40:59

P.24 の気になるフレーズ

松本サリン事件の第一報者は現場近くに住む会社員の河野義行さん。河野さんもサリンを吸って体調が悪化。異変を察知して素早く一一〇番に通報。ところが、事態は奇妙な展開を見せた。ご自身もサリンの被害者であるのに、河野さんは警察の初動捜査ミスで事件の重要参考人としてマークされることになる。

総コメント数:3 投稿日時:2018-05-10 05:46:41

P.27 の気になるフレーズ

「人間というのは、弱いものなのよ。組織に入れば組織に従ってしまう。何かを思い込めばそれを正義だと思う。そういうものなのよ」

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-10 05:51:21

P.30 の気になるフレーズ

「わたしはね、恨むなんていう無駄なエネルギーを使って、自分の人生をつまらないものにしたくないの」

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-10 05:54:31

P.35 の気になるフレーズ

「羽鳥さんは身勝手な言い訳と思われるでしょうけれど、実行犯の中で逃走をしたのは、どちらかと言えば、信仰に疑問をもっていた者たちなんです。強い信仰をもっている信者は、自分たちが悪い事をしたという認識はないし、たぶん、来世で救われると確信をしていますから逃げたりしないのです」
「だったら、どうして事件の前に逃げなかったのよ!」
Yは、白髪の混じった頭を抱える。
「私がやらなかったら、他の人がやらされることになりますから……」

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-11 05:18:34

P.49 の気になるフレーズ

「反省とは?」
すると禅師はあっさりと答えた。
「事件のことを、忘れてしまうことでしょうな」
「忘れることが、なぜ反省なのでしょうか、わかりません」
「なぜと言われても、反省とはそういうことなんです」
もう少し詳しく説明してください、と言っても、説明もなにも、もし人間が反省することができるとしたら、それは、事件を忘れてしまうことだ、と繰り返すばかり。
「でも禅師、そんなことを言ったら、世間が許しませんよ」
禅師はねめるように私を見た。
「許さないのは、世間ではなく、あなたでしょう?」

総コメント数:3 投稿日時:2018-05-11 05:25:27

P.77 の気になるフレーズ

「けっきょく、外の風景は見えなかったのね」
「一瞬も。見えませんでした」
「がっかり。残念だわ」
「あれは、あんまりだと思いました」
「囲いで隠されたことが?」
「違います。行きすぎた警備に、です」
押し殺したYの声は震えていた。
「私はもう十八年も、拘置所にいるんです。刑務官の人たちは日々の私のことを見て、私の言動を知っている人たちなんです。私がどんな人間か、彼らが一番わかっているはずなんですよ。それなのに、まるで、私が裁判中に暴れ出して逃走でもするかのような、そういう扱いでした。十八年、私が自らの言葉と態度で示してきたことは全く考慮されていなかった」

総コメント数:1 投稿日時:2018-05-12 12:23:44

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