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NO. 00015353 DATE 2024 04 20

馬鹿たちの学校 の読書会ページ

馬鹿たちの学校(9784309205533)

馬鹿たちの学校

著者:Sokolov,Sasha,1943- 東海,晃久

出版社:河出書房新社 (201012)

ISBN-10:4309205534

ISBN-13:9784309205533

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気になるフレーズの投稿一覧

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P.34 の気になるフレーズ

(前略)だって、僕には実際何も残っていないんだから。また間違ったこと言ってやがる。何かは残ったんだよ。昔の自分を取り戻したいって気持ちは残ってるんだし、消滅前の自分がどうだったか思い出せないにしてもさ、俺はあん時は、つまり、アノ時マデは、俺の人生の流れは面白くもあったし、順風満帆だと感じてたし、それにもう一度まさにあの無名の忘れられたナントカになりたかったんだ。

総コメント数:3 投稿日時:2019-06-28 15:09:20

P.36 の気になるフレーズ

確かに、時には鳥だって魚を取り逃がすことはあるけど、そんな時にはまた必要なところまで高度を上げ、飛び続けながら水の中を眺める。そこに見えるのは魚と自分の影。あれは別の鳥さ、とカモメは思う、自分に似てるけど、でも他のやつのさ、あっちは川の向こう岸に棲んでいて、いつも自分と一緒に狩りに出かけては、同じく魚を捕まえる、(後略)

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-23 16:54:11

P.63 の気になるフレーズ

(前略)どこにどうやって行くかなんて別にどうでもよかったんだ、ただ走るのが心地良かったんだ、僕の思考が誰にも邪魔されない時に普段起こるように、僕は目に見えるもの全てをただ考えていたんだ。

総コメント数:2 投稿日時:2019-06-23 16:58:30

P.66 の気になるフレーズ

俺がどんな人間か知らねえ振りしたって駄目だぜ。俺のことを狂人って呼ぶんなら、お前だって同じ狂人じゃねえか、そうとも、俺自身お前さんなんだからな、(攻略)

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-15 17:34:57

P.66 の気になるフレーズ

(前略)それに、馬鹿の学校に通ってるのは自らの望みからじゃなくて、まともな学校だと受け入れてもらえなかったからだってこととか、お前は俺みたいに病んでて、恐ろしく病んでて、お前はほとんど白痴で、詩の一篇も暗記出来ないってな、(後略)

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-15 17:38:51

P.68 の気になるフレーズ

僕らのダーチャを宵闇が包み込み、天空の杓が地上の遥か彼方で逆さになって、その露を恍惚とさせるレーテの岸に注がんとする頃、(後略)

総コメント数:3 投稿日時:2019-06-15 17:46:50

P.183 の気になるフレーズ

――おお、愚か者よ、お前は今の今まで俺たちの間に何ら違いのないことに気付かなかったのか、お前と俺は一人の同じ人間なんだぞ、まさかお前はその高い大工技術の名の下に自ら作り上げた十字架に自分自身を磔にしたこと、そして、お前が磔にされた時、お前は自分で釘を打ち込んだことが分からなかったのか。そう自分自身に言ってしまうと、大工は死んだのでした。

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-25 11:10:47

P.185 の気になるフレーズ

冬の黄昏時、小さかった頃の君には。黄昏が訪れる。生きてらんないよ、それに窓から離れることも出来ない。明日の宿題で分かってる教科のうち出来てるものは何一つないんだ。お伽噺だね。中庭には黄昏、青い灰あるいは何かの羽根の、鳩か何かの色した雪。宿題は終わってない。

総コメント数:2 投稿日時:2019-06-26 13:28:14

P.188 の気になるフレーズ

そして今更言っても始まらない、恋に焦がれて。でも手紙を書くことは出来る。毎回最後に書くのは――サヨウナラ。僕の喜びよ、もし僕が災い、狂気、そして悲しみに死んだとしたら、もし運命に与えられた時の終わりまで僕が君を見飽きることがなかったとしたら、エメラルド色の草原の丘に宿る古ぼけた風車のことが僕に嬉しくてたまらないとしたら、透き通った水を君の永遠の手から飲み飽きることがなかったとしたら、最後までやり通す時間がなかったとしたら、君の事や自分のことで話したかったことを全部話して聞かせられなかったとしたら、いつの日か君に別れを言わずに死んだとしたら――許しておくれ。何よりも僕が言いたいのは――とっても長い別れの前に言いたいのは――君には、無論、ずっと前から分かっていること、あるいは、ただそれとなく分っていることなんだ。

総コメント数:2 投稿日時:2019-06-27 12:26:27

P.188 の気になるフレーズ

ある僕の友人が――僕らはあるクラスで一緒に勉強しているのですが――言っておりました、硫酸の入った樽を一本丸々手に入れたと、しかし、もしかしたらあれは嘘かも知れませんね、分かりません。いずれにしましても、彼はその中に親たちを入れて溶かすつもりなのです。いいえ違います、親という親全部ってわけではありません、自分の親だけです。多分、彼は両親のことが好きではないのでしょうね。まあどうでしょうか、先生、自分で蒔いた種ですからその実は自分で摘み取ることになるわけです、この場合どっちが正しいかなどと僕らが口出しすることじゃありません。

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-27 12:41:54

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