自宅で参加できる読書会
NO. 00015299 DATE 2024 04 25

数学難問BEST100 : 高校数学の知識なしでも解ける歴史的良問を厳選! の読書会ページ

数学難問BEST100 : 高校数学の知識なしでも解ける歴史的良問を厳選!(9784569823560)

数学難問BEST100 : 高校数学の知識なしでも解ける歴史的良問を厳選!

著者:小野田,博一

出版社:PHP研究所 (201503)

ISBN-10:4569823564

ISBN-13:9784569823560

意見、感想、コメントなど

投稿一覧に戻る

P.116の問題番号「Q62」への解答

A62の補足:なぜ、φ、ψが出てきたのか?
Q61でフィボナッチ数列の漸化式は
 F_n = F_{n-1} + F_{n-2} …(1)
であることが分かっている。この式をある定数a,bを使って、
 F_n - a F_{n-1} = b ( F_{n-1} - a F_{n-2} ) …(2)
の形に変形することができたとすると、等比数列の一般項の形で
 F_n - a F_{n-1} = ( F_1 - a F_0 ) b^{n-1} …(3)
が得られる。そこで、(2)式を展開し、(1)式と比較すると、a,bは
 a + b = 1
a * b = -1
を満たせば良いことが分かる。これは2次方程式
 x^2 - x - 1 = 0
の解である。そのため、φ、ψがここで出てきている。

ちなみに、(3)式から
 F_n - φ F_{n-1} = ( F_1 - φ F_0 ) ψ^{n-1}
 F_n - ψ F_{n-1} = ( F_1 - ψ F_0 ) φ^{n-1}
の関係式が得られるので、両辺を引いて、F_0 = 0, F_1 = 1を使うと
フィボナッチ数列の一般項が得られる。

解答者:goodbook 解答日時:2015-11-20 06:14:32

コメントを書き込む

問題解答へのコメント

まだ、コメントはありません。