ラヴェル の読書会ページ
ラヴェル 著者:Echenoz,Jean 関口,涼子,1970- 出版社:みすず書房 (200710) ISBN-10:4622073323 ISBN-13:9784622073321
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P.87の気になるフレーズ
作品に向かい合ってできるかぎり作品に奉仕する代わりに、彼はスタンドプレーを始め、アルペッジオをあっちにつけたりこっちにつけたり、小節をこっちにつけたり、トリルをかがりテンポを揺さぶり、前打音やターンその他の装飾音を頼まれてもいないのにつけ、何かにつけ鍵盤を高音へと一気に駆け上がり、見せようとしているのは、自分がどれだけ器用で巧み、相変わらず柔軟かということ、どうだまいったか。ラヴェルは顔面蒼白になる。
総コメント数:1 投稿日時:2019-08-25 12:02:52
気になるフレーズへのコメント
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どうだまいったか あとがきにもありましたが、この「どうだまいったか」がいきなりカットインして、つなげる言葉を全く入れずに「ラヴェルは顔面蒼白になる。」と来る感じが、この作品の文体の面白いところですよね。 投稿者:kukka55 投稿日時:2019-08-25 12:02:52 |