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書く、読む、生きる の読書会ページ

書く、読む、生きる(9784794224798)

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書く、読む、生きる

著者:古井 由吉

出版社:草思社 (2020年11月26日頃)

ISBN-10:4794224796

ISBN-13:9784794224798

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P.113の気になるフレーズ

さっきもお話したように、今の世界に生きていて苦しい点は、人がくつろいで話したり聞いたりできる場所が驚くほど少ないということなんです。たとえば、皆さんが恋愛をして、ふたりでちょっと込み入った話をじっくりしたいと思ったって、そういうことができる場所があまりない。今の若い人たちは、せわしない周囲に合わせて話すスピードが自然と早くなってしまう。本人たちは込み入った話をしているつもりでも、会話が切れぎれになり、走ったりする。だから、言葉がじわっと沁み込んでいかない。お互いの理解をじっくり深める事にはなかなかなりにくいという面がある。

総コメント数:1 投稿日時:2021-02-15 05:45:22

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気になるフレーズへのコメント

1

せわしない周囲に流される

なんか、このフレーズを読んで、自分も「せわしない周囲」に流されているのかなと考えさせられました。たぶん、この状態に気づいていないことが問題なんだろうな。

そういえば、テレビで
ある島の男たちは朝から晩まで働きもせず、砂浜に座って話している
というエピソードが流れていました。
このときは「少しは働けよ!」と思いましたが、このフレーズを読むとこういう時間も必要なのかなとも感じました。

投稿者:goodbook 投稿日時:2021-02-15 05:45:22