百歳までの読書術 の読書会ページ
百歳までの読書術 著者:津野,海太郎,1938- 出版社:本の雑誌社 (201507) ISBN-10:4860112741 ISBN-13:9784860112745
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意見、感想、コメントなど
P.233の気になるフレーズ
露伴とおなじく花田も尋常ではない本好きだった。その花田が中年になって、ふいに『鳥獣戯話』『小説平家』『室町小説集』などの、キテレツな歴史小説を書きはじめる。どれも露伴に似て書臭紛々たる作品(小説とも手のこんだエッセイともつかぬもの)で、書くのに膨大な本とのつきあいを必要とする。そんな作業を十年ほどつづけて、もしかしたら花田は、そこでの「重くひつそり」とした「勉強」が、つまり「書くこと」への奉仕を義務づけられた「読むこと」が、どことなく空しく感じられるようになっていたのかもしれない。
総コメント数:1 投稿日時:2019-10-01 05:05:18
気になるフレーズへのコメント
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目的ある読書のむなしさ
こんな気持ちを感じたことがない自分はまだまだ読み足りないんだろうな。 投稿者:goodbook 投稿日時:2019-10-01 05:05:18 |