ナボコフ短篇全集 の読書会ページ
ナボコフ短篇全集 著者:ウラジーミル・ナボコフ/著 諫早勇一/著 出版社:作品社 (20001201) ISBN-10:4878933674 ISBN-13:9784878933677
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意見、感想、コメントなど
P.144の気になるフレーズ
試合中の動きは、落ち着いて書かれた筆跡と同じように、その人物の人となりを少なからず表すものである。大佐のにぶくこわばったような打ち方や、脂ぎった顔──唇の上にうずたかく生えた灰色の重々しい口ひげを、まるでたった今、口からぺっとはきだしたような──その顔に浮かんだ緊張の面持ち。それに、炎天下どもシャツの襟のボタンをゆるめもしないこと、白い柱のように開いた足をしっかりとふんばったサーブの仕方。
総コメント数:1 投稿日時:2019-04-13 18:00:23
気になるフレーズへのコメント
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冒頭のシーン 登場人物がテニスをしているシーンを冒頭にもってくることで、その人となりを読み手に掴ませる。こういうところも映画的で面白いし、ほんとに巧いなあと思いました。 投稿者:kukka55 投稿日時:2019-04-13 18:00:23 |