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現代語訳 蜻蛉日記 の読書会ページ

現代語訳 蜻蛉日記(9784006022259)

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現代語訳 蜻蛉日記

著者:室生 犀星

出版社:岩波書店 (2013年08月20日頃)

ISBN-10:4006022255

ISBN-13:9784006022259

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P.5の気になるフレーズ

鹿の音もきこえぬ里に住みながらあやしくあはぬ目をも見るかな
(町中に住む身には鹿の鳴く音も聞こえはしないのに、ふしぎに眠られぬ夜をなやんでいます)

私の返事、
高砂のをのへわたりに住まふともしかさめぬべき目とは聞かぬを
(あなたは山中に鹿といっしょに住んでおいでになっても、そんなにお目ざめがちな方とは聞いていませんが)
「ほんとに変わったおこころでございます」とだけ言ってやった。

総コメント数:4 投稿日時:2019-06-06 21:28:05

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気になるフレーズへのコメント

1

面白いいなし方

藤原兼家(道長の父親)と道綱母の恋の駆け引き。作者の道綱母は勝気なわりにくよくよ考えるタイプでもあって、面白いです。鹿と然をかけて返歌したり、機知にも富んだ女性だったのだと思います。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-06-06 21:28:05

2

色々気になることが

「恋の駆け引き」はかなりどろどろするものですが、
それを美しいものとしたいという気持ちは、昔も今も変わらないようですね。

「勝気なわりにくよくよ考えるタイプ」
外見から見て勝気な人は、内面は結構くよくよしているのかもしれません。

「蜻蛉日記」は名前だけは知っていましたが、
誰がどのようなことを書いているのかを今回初めて知りました。
その際、気になったのが、作者名「藤原道綱母」。
この名前って、もちろん藤原道綱の母親ということでしょうが、
本名は何なんでしょうか。
それとも、本名が「道綱母」。まさかね。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-06-07 05:24:29

3

道綱母

『更級日記』の作者も藤原孝標女(むすめ)なんですよね。どうも、よっぽど身分が高くないと女性は家系図にもただ「女」としか記されなかったようで、「○○さんちの娘さん」とか「△△くんのお母さん」みたいな風に呼ばれていたらしいです。ちなみに清少納言や紫式部もペンネームなんだとか。
本名は呪詛とかに使われないように、本当に親しい人にしか明かさなかったとも書かれていましたが、ネット情報なので定かではないです。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-06-07 15:42:44

4

勉強になった!

『よっぽど身分が高くないと女性は家系図にもただ「女」としか記されなかったようで、「○○さんちの娘さん」とか「△△くんのお母さん」みたいな風に呼ばれていたらしい』

すごく勉強になりました。そうなんですね。
こういう背景を知ると、ますます作品を面白く読めそうです。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-06-08 05:32:44