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現代語訳 蜻蛉日記 の読書会ページ

現代語訳 蜻蛉日記(9784006022259)

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現代語訳 蜻蛉日記

著者:室生 犀星

出版社:岩波書店 (2013年08月20日頃)

ISBN-10:4006022255

ISBN-13:9784006022259

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P.34の気になるフレーズ

このように日がたっていくうちに、年も変わり、けっこうずくめに扱われていたあの町の小路の女の所では、子を生んでから、いや気がさされてしまったようなので、いじの悪い考えから、生き長らえさして私が悩んでいるように反対に苦しませてやりたいと思っていたのだが、そんな結果になってきて、はては大騒ぎして生んだ子どもも死んでしまったのであった。この女は孫王の下賤な女に生ませた御子の落胤で、話にならない悪い素性なのだ。ただこの節の事情を知らぬ人がちやほやしたので、こんなに羽振りがよかったのだが、急に見捨てられてしまったので、どんな気持ちでいるのだろうか。私の悩みよりももっとよけいに悩んでいるだろうと思うと、今こそ胸のつかえがおりるようであった。

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-10 09:26:00

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気になるフレーズへのコメント

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人の不幸は…

蜜の味。とか言いますけど、それに喜びを見出すようになったら終わりな気がします。まだ幸せを妬んだり羨んだりする方が随分ましですよね。こんな薄情な男を夫にもってしまうと仕方ないのかもしれませんけど。
作品の冒頭に「上流階級の女性の暮らしを知りたい人の参考の一つになるかも知れない」というようなことが書いてあるので、他人に読まれることを前提とした日記なんですが、そう思うとこの「ふっちゃけ」具合はすごいな~と思います。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-06-10 09:26:00