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鹿の王 1 の読書会ページ

鹿の王 1(9784041054895)

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鹿の王 1

著者:上橋 菜穂子

出版社:KADOKAWA (2017年06月17日頃)

ISBN-10:4041054893

ISBN-13:9784041054895

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P.27 の気になるフレーズ

一瞬見つめあった金色の目。あの目には、興奮の色など欠片もなかった。むしろ、冷静にこちらを観察しているようにすら見えた。

総コメント数:2 投稿日時:2021-11-05 19:58:18

P.65 の気になるフレーズ

ただ、ぼんやりとした迷いが、ヴァンの足を止めていた。
その男がひとりであること、まだ若い男であることが、なぜか、疑いの余地がないほど、はっきりとわかる。煙の匂いを嗅いだときに脳裏に浮かんだ光景が、目で見たのと変わらぬ確かな現実に思えるのだ。
なぜ、そんな気がするのか確かめてみたかった。ーーーこの木々の向こうに、本当に苔むした岩や窪地があるのか・・・・・。

総コメント数:2 投稿日時:2021-11-06 20:16:24

P.80 の気になるフレーズ

自分に、何かが起きている。
あの夜からの変化であることは薄々感じていたが、それが意味することを考えるのが恐ろしかった。恐ろしいのに、身体の底では、奇妙な快感が脈打っている。むずがずいような熱が、肌に広がってくる。

総コメント数:2 投稿日時:2021-11-08 18:13:46

P.134 の気になるフレーズ

ホッサルに目をやると、若主人は奇妙な表情をしていた。魂が抜けてしまったような、虚ろな目をしている。ーーー恐ろしいほどに集中して、何かを考えているのだ。この滑らかな額の向こうで、いま、どんな考えが巡らされているのか、見てみたいような気がした。

総コメント数:2 投稿日時:2021-11-13 20:19:42

P.143 の気になるフレーズ

「さすがに、あなたに、その説明をするのは難しいかな。でも、そう、ごく簡単に言えば、あのご遺体は、三種類もの薬を作りだす可能性を秘めた宝物なの」

総コメント数:1 投稿日時:2021-11-27 05:08:08

P.181 の気になるフレーズ

ムリョはちょっと手を上げ、遠巻きにしてこちらを見ている若者たちに何か合図をした。すると、若者たちは滑るような足取りで近づいてきて、馬を預かってくれた。
何も聞かず、合図ひとつで滑らかに動く。ーーー訓練された猟犬のような若者たちだった。

総コメント数:1 投稿日時:2021-11-16 21:35:44

P.208 の気になるフレーズ

乾いた藪に身体をぶつけて転がりながら、サエは土煙をあげて落ちて行く。途中で、獣がサエの身体から撥ね飛ばされて離れたのが小さく見えた。

総コメント数:1 投稿日時:2021-11-29 06:53:34

P.224 の気になるフレーズ

ヴァンが訳有りの男であるということは郷の誰もが察していただろうが、オゥマもヨキも女たちも詮索はしなかった。下手に問いただしたりすれば、ヴァンがここから去ってしまうのではないかと、恐れていたのかもしれない。

総コメント数:1 投稿日時:2021-12-01 06:46:07

P.236 の気になるフレーズ

ツピはしばらく仔鹿のように上下に飛び跳ねていたが、やがて、ヴァンの背をちょん、と一突きし、脇腹に鼻先をこすりつけてから、好みの草が生えている方へ歩いていった。

総コメント数:2 投稿日時:2021-12-16 23:47:38

P.251 の気になるフレーズ

ヴァンが生まれたトガ山地では、氏族の男たちは、幼いときから父親や兄にくっついて森や山を巡り、自分たちの飛鹿の群れを見守るので、彼らがいつ、どんなときに、どこにいるか、掌を知るように覚えていく。

総コメント数:1 投稿日時:2021-12-04 09:12:58

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