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形象と時間 : 美的時間論序説 の読書会ページ

形象と時間 : 美的時間論序説(9784061593183)

形象と時間 : 美的時間論序説

著者:谷川,渥,1948-

出版社:講談社 (199802)

ISBN-10:4061593188

ISBN-13:9784061593183

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P.88の気になるフレーズ

 モンス·デジデリオは、廃墟が必然的に孕ませる始原と終末とへのパトスのうち、ひたすら終末へのそれを、しかも「崩壊する建築」という「幻想構図」のかたちで幻視しえた、まことに特権的な画家であったのだ。(中略)モンス·デジデリオの廃墟画がひときわ異彩を放っているのは、そこに描かれた建物が純粋に想像によるもの、まさにホッケのいうように「夢の幻想的な譫妄性─性格」をもつものであるという点である。

総コメント数:2 投稿日時:2019-08-06 10:11:36

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気になるフレーズへのコメント

1

モンス·デジデリオ

この画家の名前を初めて知りました。ちなみに「ヴェドゥータ」と呼ばれる幾何学的透視図法と写実的細密描写を特長とする風景画担当のディディエ·バッラと建物が崩壊するさまを描いた絵担当のフランソワ·ド·ノームという二人の画家の共同名なのだそうです。
どうして、この二人の画家が共同名を使って活動することになったんだろう。そっちの方に興味が湧きました。

※パトス=外界を受容して内面に生まれる心的状態。感情·感動·情熱など。ペーソスの語源。
なんとなくわかるようで、わからなかったこの言葉、この機会に調べてみました。どうして、論文とかって、わざわざこういうギリシャ語なんか使うんだろう?と思っていたのですが、この言葉にぴったり当てはまる日本語がないんでしょうね。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-08-06 10:11:36

2

エトス パトス ロゴス

パトスは、よくビジネス系の説得術の本とかで見かけたりします。
実際は、「エトス(信頼)、パトス(情熱)、ロゴス(論理)」の組み合わせで
よく出てきますね。
『わざわざこういうギリシャ語なんか使うんだろう?』
自分は、語呂的にも覚えやすいので、いざという時に思い出しやすいから
使っていると思いました。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-08-07 05:37:34