穴 の読書会ページ
穴 著者:小山田,浩子,1983- 出版社:新潮社 (201401) ISBN-10:4103336420 ISBN-13:9784103336426
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P.145の気になるフレーズ
重たいお稲荷さんを箸でめいめいの皿に取り分け、一嚙みすると、揚げがきしんで破れたあとで歯がぐにゃりという感触に覆われた。舌にザラザラしたものが広がり、唾液に混じって喉の方に流れこんでむせそうになった。中身が酢飯ではない。吐き出すわけにもいかずもう一度嚙んだ。米ではないものの、食べたことのあるものではあった。何かぽそぽそとしたもので、ネギとニンジンが細がけにして混ぜこんであるのが舌先と歯でわかった。味は甘酸っぱかった。ようようのこと飲みこんで、「お米じゃないんだね」と斉木君を見た。斉木君は頬張ったままでうなずいた。そして「おからだね」と言った。
総コメント数:1 投稿日時:2019-06-20 05:37:30
気になるフレーズへのコメント
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思っていたものと違う
食べたものが思っていたのと違ったときってありますよね。 投稿者:goodbook 投稿日時:2019-06-20 05:37:30 |