自宅で参加できる読書会
NO. 00009481 DATE 2024 04 26

穴 の読書会ページ

穴(9784103336426)

著者:小山田,浩子,1983-

出版社:新潮社 (201401)

ISBN-10:4103336420

ISBN-13:9784103336426

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P.145の気になるフレーズ

重たいお稲荷さんを箸でめいめいの皿に取り分け、一嚙みすると、揚げがきしんで破れたあとで歯がぐにゃりという感触に覆われた。舌にザラザラしたものが広がり、唾液に混じって喉の方に流れこんでむせそうになった。中身が酢飯ではない。吐き出すわけにもいかずもう一度嚙んだ。米ではないものの、食べたことのあるものではあった。何かぽそぽそとしたもので、ネギとニンジンが細がけにして混ぜこんであるのが舌先と歯でわかった。味は甘酸っぱかった。ようようのこと飲みこんで、「お米じゃないんだね」と斉木君を見た。斉木君は頬張ったままでうなずいた。そして「おからだね」と言った。

総コメント数:1 投稿日時:2019-06-20 05:37:30

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気になるフレーズへのコメント

1

思っていたものと違う

食べたものが思っていたのと違ったときってありますよね。
水と思って飲んだお酒、牛乳だと思って飲んだヨーグルト、とか。
こういうとき、結構驚きます。
このフレーズはその時の驚きを上手に表現しているなと思いました。

それにしても、お米の代わりにおからの入ったお稲荷さん。
一度食べてみたいな。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-06-20 05:37:30