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NO. 00007359 DATE 2024 03 19

突然ノックの音が の読書会ページ

突然ノックの音が(9784105901165)

突然ノックの音が

著者:Kerrett,Etgar,1967- 母袋,夏生,1943-

出版社:新潮社 (201502)

ISBN-10:4105901168

ISBN-13:9784105901165

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P.5 の気になるフレーズ

「この国じゃ、なにかほしかったら、力ずくじゃないとダメなんだ」と、男はいう。彼はスウェーデンから移民してきたばかりで、スウェーデンではまったくちがう、という。あそこじゃ、なにかほしいときには礼儀正しく頼む、そうすれば、たいてい手に入る。だけど、酸欠で息がつまりそうな中東じゃそうはいかない。(中略)パレスチナ人はきちんと国を要求した。手に入れたか?小便を引っかけられた。で、子どもが乗ったバスの爆破に切りかえたら、聞いてもらえるようになった。

総コメント数:3 投稿日時:2018-08-10 06:08:44

P.26 の気になるフレーズ

ブラジルの浜辺でチョウチョが羽をバタバタさせると、その結果、地球の反対側でトルネードが発生して逆巻くというバタフライ・エフェクトについての理論があって、それも、たしかMIT発信だったとぼくは思う。トルネードはもともとの論文にある例証だ。もちろん、チョウチョが羽をバタバタさせると恵みの雨がもたらされるという例証でもよかったが、この理論を推し進めた科学者たちはトルネードを選んだ。(中略)可能性に詳しい科学者たちは、なんらかの弊害の可能性は有益効果の可能性より千倍も高い、とわかっていたからなのだ。

総コメント数:1 投稿日時:2018-08-10 06:27:19

P.27 の気になるフレーズ

(前略)この理論を推し進めた科学者たちはトルネードを選んだ。(中略)可能性に詳しい科学者たちは、なんらかの弊害の可能性は有益効果の可能性より千倍も高い、とわかっていたからなのだ。(中略)
彼の指が<送信>ボタンを押すと、キーボードの上で眠っていたチョウチョの羽に触れた。チョウチョは羽をバタバタさせた。地球の反対側のどこかで、悪意の風が吹き起りはじめた。

総コメント数:2 投稿日時:2018-12-27 11:15:31

P.98 の気になるフレーズ

「オレはおまえが、人生が空っぽだから泣いている、なにもなくて意味がないから泣いてる、といいたいんだ。それに、なかが空っぽのときは……」ウズィは自分の心臓のちょっと右よりをさわりながらいう。「あたりに意味のあるものはないか見まわして、なにかあれば自分の内に取り込む、そしてあわてずに栓をする。そんなふうに、意味のあるものが輸入業者から送られてくるまでやってくのさ。そういうときに、いまのエチオピア・サンドイッチは格好の栓なんだ」

総コメント数:1 投稿日時:2018-08-15 09:42:20

P.165 の気になるフレーズ

ギラドのところでヒレルが見る番組に、魔法の力をもったトニーという少年の日本製アニメがある。

総コメント数:1 投稿日時:2018-08-18 09:30:39

P.182 の気になるフレーズ

ランチボックスを平らげると、巨漢は、味はどうでしたか、と聞き、マージャは、とてもおいしかった、と答えた。「けっこう」巨漢はにっこりした。「うれしいです。では、お店のメニューをお願いします」

総コメント数:1 投稿日時:2018-08-18 09:36:17

P.229 の気になるフレーズ

自作を朗読して聴衆が反応することで作品が完成するともいう。真意は、彼の作品は双方向的で読者は自由にそれぞれの読み方ができる、一つに限定されないということだろう。

総コメント数:1 投稿日時:2018-08-18 09:41:00