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さよならまでの読書会 : 本を愛した母が遺した「最後の言葉」 の読書会ページ

さよならまでの読書会 : 本を愛した母が遺した「最後の言葉」(9784152093905)

さよならまでの読書会 : 本を愛した母が遺した「最後の言葉」

著者:Schwalbe,Will 高橋,知子,英米文学翻訳家

出版社:早川書房 (201307)

ISBN-10:4152093900

ISBN-13:9784152093905

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P.173の気になるフレーズ

「だったら、ブッククラブで重苦しい本を取りあげてもかまわない?」わたしは訊いた。
「ええ――ちっともかまわないわ。わたしを暗澹たる気持ちにさせるのは残忍なことがらよ。だけど、残忍さについて読むのも大切よ」
「どうして大切なの?」
「そういったものを読めばそれだけ、残忍さに気づきやすくなるからよ。(中略)わたしたちは、残忍な行為をまだ芽のうちに気づくすべを身につけなくてはならない。だいたいにおいて、悪というのはちょっとした残忍さからはじまるものだから」

総コメント数:3 投稿日時:2019-08-17 07:29:54

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気になるフレーズへのコメント

1

悪というのはちょっとした残忍さからはじまるもの

この言葉には納得です。
ここで言われている『芽のうちに』気づくすべを身につけなければならないと思います。
そのためにはやはりそういう残忍な行為を知っておかなければならないですね。
それを知ることは結構エネルギーがいることではありますが。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-08-17 07:29:54

2

自らの中の残忍さ

ここで言われている「残忍さに気づく」って、自分たちが知らずに持っている残忍さということなんでしょうか?
表現における「残忍さ」の扱いってかなり難しいものなんじゃないかな、と思います。映画にしても小説にしても、不必要だと感じられる描写も多いし、受容する側によっては逆に助長するなんていうことも在り得るんじゃないかな…と心配になったりします。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-08-17 14:14:16

3

諸刃の剣

『ここで言われている「残忍さに気づく」って、自分たちが知らずに持っている残忍さということなんでしょうか?』
はい、その通りです。

『受容する側によっては逆に助長する』
そうですね、自分もこの場面を読んで、これがよぎりました。
でも、このフレーズが言うように、
そういう残忍さを隠して見せないようにして、知らせなかった場合、
それが残忍であることに気づけないというのも納得でした。
まさに諸刃の剣だと思います。
だから、残忍さを知ること(知らせることも含めて)は
かなりのエネルギーがいるのではないかと。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-08-17 18:22:00