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NO. 00015435 DATE 2024 05 03

馬鹿たちの学校 の読書会ページ

馬鹿たちの学校(9784309205533)

馬鹿たちの学校

著者:Sokolov,Sasha,1943- 東海,晃久

出版社:河出書房新社 (201012)

ISBN-10:4309205534

ISBN-13:9784309205533

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P.188の気になるフレーズ

そして今更言っても始まらない、恋に焦がれて。でも手紙を書くことは出来る。毎回最後に書くのは――サヨウナラ。僕の喜びよ、もし僕が災い、狂気、そして悲しみに死んだとしたら、もし運命に与えられた時の終わりまで僕が君を見飽きることがなかったとしたら、エメラルド色の草原の丘に宿る古ぼけた風車のことが僕に嬉しくてたまらないとしたら、透き通った水を君の永遠の手から飲み飽きることがなかったとしたら、最後までやり通す時間がなかったとしたら、君の事や自分のことで話したかったことを全部話して聞かせられなかったとしたら、いつの日か君に別れを言わずに死んだとしたら――許しておくれ。何よりも僕が言いたいのは――とっても長い別れの前に言いたいのは――君には、無論、ずっと前から分かっていること、あるいは、ただそれとなく分っていることなんだ。

総コメント数:2 投稿日時:2019-06-27 12:26:27

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気になるフレーズへのコメント

1

「愛してる」…かな?

手紙の最後に「さようなら」と書く習慣はないけれど、友達や恋人と電話で話したあと「バイバイ」と言って切るのが寂しくて、ずるずる長電話になってしまったことを思い出しました。
別れの言葉を口に上せる度に、限りある人生の中で大切な友達や恋人、家族と一緒にやりたかったことを全て叶えたり、彼らに伝えたいことを全て伝えたりすることが不可能であることの切なさを意識するほど感受性が強くはないのですが。
それにしてもこのフレーズ、奇妙な、それでいて美しい愛の告白だなぁと思います。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-06-27 12:26:27

2

もどかしい

このフレーズ、いいですね。
お互いに好意をもっていることが何となくわかっているんだけど、
最後の「好き」が言えないもどかしさが伝わってきます。

投稿者:goodbook 投稿日時:2019-06-28 05:17:00