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人間の大地(9784334753146)

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人間の大地

著者:アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ/渋谷豊

出版社:光文社 (2015年08月06日頃)

ISBN-10:4334753140

ISBN-13:9784334753146

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P.109の気になるフレーズ

とにかくすべてが荒廃しているのだ。それも、歳月を経て少しひびの入った苔だらけの老木とか、十数世代にもわたって恋人たちが腰をおろしにやってくる木のベンチとか、そんなものを思わせるような、じつに惚れ惚れする荒廃ぶりだった。天井と壁の板張りは摩耗し、開き戸は虫に食われ、足の長さが不揃いの椅子はぐらぐらしていた。修繕の手はまったく加えられていなかった。ただ、掃除だけは行き届いていた。ここでは掃除に情熱を傾けているのだ。何もかもが清潔で、蠟引きがしてあって、光沢を湛えていた。

総コメント数:1 投稿日時:2017-07-07 05:22:24

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気になるフレーズへのコメント

1

オアシスというより妖精の国

なんといったらいいのでしょうか。
荒廃と清潔が同居できるとは。
自分たちの常識を覆されたような感じもしますが、
たしかにそういう同居もあり得ると言えば、あり得る。
サンテグジュペリが「妖精の国」と表現しているのは、
確かに的を得ていると思います。

投稿者:goodbook 投稿日時:2017-07-07 05:22:24