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数学超絶難問 著者:小野田博一 出版社:日本実業出版社 (2014年05月21日頃) ISBN-10:4534051875 ISBN-13:9784534051875
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p.96の解答は正しい?
問題
dの間隔で等間隔に引かれた平行線で覆われている水平面上に、
長さr(≦d)の針を1本落としたとき、その針が平面上の線と交わる確率。
解説
今、xy平面を考え、x = …,-d, 0, d, …の位置に
y軸と平行な線が引かれているとする。
この平面上に、長さr(≦d)の針を落としたとき、
針の両端点A,Bが次のようになる場合を考える。
Aの座標を(a,0)とする。ここで0≦a≦dとする。
(つまり、端点Aはx軸上の0からdの範囲を動く。)
Bの座標を(x,y)とする。ここでx≧a, y≧0とする。
針をどのように落としても、
座標変換を行うことで常にこの状態に変換することができる。
この状態での端点Bの軌跡を考えると、
端点Bは次の2つの領域に現れる。
領域α:長方形領域(0≦x≦d,0≦y≦r)から
中心を原点(0,0),半径をr,頂角を0≦θ≦π/2とした扇形領域
を除いた領域
(ここで、θはx軸正の向きからのなす角)
領域β:中心を原点(d,0),半径をr,頂角を0≦θ≦π/2とした扇形領域
したがって、問題の「針が平行線に交わる」という状況は、
この場合、端点Bが領域βに現れるときのことになるので、
針が平行線に交わる確率は、
領域βの面積/(領域αの面積+領域βの面積)
で表されるはず。
領域βの面積 = πr^2 / 4
領域αの面積+領域βの面積 = d r
となるので、結局、針が平行線に交わる確率は、
πr/4d
となる。
※p.96の解答では、この確率は2r/πdとなっており、
上記の答えと異なっていますが、どこが間違っているのでしょうか。
解答者:goodbook 解答日時:2016-07-13 04:59:02
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