書く、読む、生きる の読書会ページ
書く、読む、生きる 著者:古井,由吉,1937-2020 出版社:草思社 (202012) ISBN-10:4794224796 ISBN-13:9784794224798
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意見、感想、コメントなど
P.37の気になるフレーズ
ところが、なにぶんわれわれは、まわりが騒々しすぎる。それに劣らず、内面も騒々しい。で、その感受がね、短くなっちゃった。長く感じる、感受したものを保持する力が、薄くなった。かといって、考える思考のほうが強靭になったかって、そうでもないから、そこでずいぶん半端なことになってる。どれだけ粘り強く感受しつづけるか、そこからひとつの思考がおのずから生まれてくる。言葉ってのは、この部分での戦いがあるわけですよね。人にどう感受させるか、読むほうとしてもどう感受するか。もちろん、どう考えるかの戦いもある。さしあたっては、まず感受を取りもどす、受信の器として強くなることが、書く側も読む側も、大切なんではないだろうか、そんなふうに思っております。
総コメント数:1 投稿日時:2021-01-22 06:54:59
気になるフレーズへのコメント
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感受か・・・
言っていること、わかるなー。 投稿者:goodbook 投稿日時:2021-01-22 06:54:59 |