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書く、読む、生きる の読書会ページ

書く、読む、生きる(9784794224798)

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書く、読む、生きる

著者:古井 由吉

出版社:草思社 (2020年11月26日頃)

ISBN-10:4794224796

ISBN-13:9784794224798

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P.189の気になるフレーズ

しかしその出会いのあとでは、また忘れるものなら、忘れるままにまかす、というほどの度量をもっていたほうがよろしい、と私は考える者だ。いったん得た知識をすこしの間も忘れまいとするのは、直接の必要に迫られているならいざ知らず、燻製や干物やカンヅメにして保存するようで、私は好きではない。それでは、知識は育たない。知識はふたたび忘失の海へ放流して回游させるにかぎる。手もとに引き寄せたくなったら、海へ舟を漕ぎ出して、網を打てばよいのだ。縁があるものなら、むこうから網にかかってくる。さしあたり縁がないようなら、またの機会を待つよりほかにない。

総コメント数:1 投稿日時:2021-03-21 16:47:36

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気になるフレーズへのコメント

1

知識についての考え方

この考え方、いいなと思いました。

投稿者:goodbook 投稿日時:2021-03-21 16:47:36