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書評の仕事 の読書会ページ

書評の仕事(9784847066399)

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書評の仕事

著者:印南 敦史

出版社:ワニブックス (2020年04月08日頃)

ISBN-10:4847066391

ISBN-13:9784847066399

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P.132の気になるフレーズ

まず筆をおいて、単に文章を書こうとしたのか、それとも本当に書きたい思いや心持があって書こうとしたのか、そのいずれかを静かに考え返してみるがいい。そしてもし心の内に、美しい文字や流行の文句を使ってみたいから書こうとしたのだと心づいたら、それは一行の文章を成さなかったのが至当(あたりまえ)なのである。その人はそういう文章を作ろうとしたことに対して、まず愧じることを悟らねばならない。
もしまた已むに已まれない思いや心持があって、しかもそれが書けないのだとわかったら、それはむしろ一行の文章すら出来なかったのが不思議なのである。その人はその場合文字に拘泥した為めに書けなかったのか、それともまだまだ自分の思うところや感ずるところをはっきりと掴んでいなかったのか、そのいずれかの結果であると思わねばならない。(「文章を作る人々の根本用意」より)

総コメント数:1 投稿日時:2021-01-07 05:36:05

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気になるフレーズへのコメント

1

自分が文章がうまく書けないと思うとき、まさに
文字に拘泥してしまう場合と
自分の思うところや感ずるところをはっきりと掴んでいない場合
であることが多い気がする。

投稿者:goodbook 投稿日時:2021-01-07 05:36:05