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NO. 00010826 DATE 2024 04 27

ナボコフ短篇全集 の読書会ページ

ナボコフ短篇全集(9784878933677)

ナボコフ短篇全集

著者:ウラジーミル・ナボコフ/著 諫早勇一/著

出版社:作品社 (20001201)

ISBN-10:4878933674

ISBN-13:9784878933677

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P.226の気になるフレーズ

彼はいまや、ちょうど南国の浜辺で、妻が最後の夕べの散策のおりにたまたま彼に見せた、細くて白い縞のまっすぐにはいった、あの丸くて黒い独特の小石をもう一度見つけようとしたのと同じように、彼女の感嘆符の思い出が残る道端のあらゆる事物を捜し出そうと懸命だった。

総コメント数:1 投稿日時:2019-04-17 10:09:05

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彼女の感嘆符

「彼女は瑞々しい感受性の持ち主で、見るもの、触るもの全てに歓声をあげた。」とかになりそうなのに、感嘆符の思い出っていう言葉だけで、亡くなった妻がどんな女性だったかが伝わってきます。そして、感嘆符っていう小さな物に集約させることで、彼女を偲んで小さな思い出を一つ一つ辿っている感じも表現されていると思いました。

投稿者:kukka55 投稿日時:2019-04-17 10:09:05